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【漫画の画材道具】は何を使えばいいの?
これから漫画やイラスト絵を描きたいと思ってる方や、
描き始めたくらいの方は「プロの漫画家やイラストレーターさん」が「どんな画材道具」を使っているのか気になる人もいるでしょう。
結論から言うと、人それぞれバラバラです↓
- その人の癖や絵柄、手に馴染むかどうかで選ぶ人
- 最初に使った道具をずっと使い続けている人
- 自分の好きなようにカスタマイズして使っているひと
なので、みんながみんな「共通の同じ漫画の道具」を使っている訳ではありません!
ですので、ここでは私が使っている道具を紹介しますが、
ココに書かれてある画材だけが「漫画を描く道具の全て」ではなく、ほんの一例として目安にしてみてください!
【漫画の描き方道具➀】マンガ原稿用紙(絵を描く紙)ってどんなもの?
いつもコミックで漫画を読まれる方は手の平サイズのマンガ本を想像しますが、
実際に漫画家さんたちがイラスト絵を描いている原稿用紙はB4サイズ(横26㎝✖縦36㎝)です。(ほとんどの方がB4)
ちなみに漫画の完成原稿はこんな感じ↓
上の原稿はB4用紙を横に2枚くっつけた「見開き」と呼ばれる原稿です。ページの左右が繋がった絵を描く場合に原稿同士をテープでくっつけて見開きにします。
著作 「神様のハナリ」より
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沖縄の八重山諸島に浮かぶ離島・ミ母里島。東京から2000キロを隔てた日本最果てのこの島は、どういう理由か「神様の島」と密かに呼ばれていて。深呼吸したいすべての現代人に贈る沖縄離島ファンタジー!
漫画は「どんな画材道具」で絵を描くのか?
道具は人それぞれバラバラといいましたが、もちろん大まかな絵の道具の種類はみなさん同じものを利用しています。
- これから漫画を描きたい!!
- 漫画家になりたい!!
っていう人に、
【最低限コレがあれば、漫画が描ける!】という画材道具を紹介します↓
※漫画の道具も知りたいけど【漫画家になる具体的な方法】もセットで知りたい!という人はコレも読んでみて↓
【漫画の道具おすすめ】「マンガ専用の原稿用紙」とは?
こちら!漫画描いてる人はほとんど知ってる。
アイシーというメーカーの漫画原稿用紙です。
漫画家さんの半数はだいたいこのアイシーの原稿用紙をつかってるんじゃないでしょうか。(よく聞く)
プロ用や同人誌用があります。
私はこのKMKケント紙という原稿用紙を使ってます。
スケッチブックタイプですが、中にはアイシーと同じように白い原稿用紙が入っています。
このKMKケント紙は特に漫画用の原稿用紙ではないですが、紙質がしっかりしてて描きやすいのでずっとコレを使ってます。
【道具の疑問】漫画【専用】の原稿用紙じゃないとダメなの?
、、、と思った方へ。
漫画を描くときは、「絶対このメーカーの原稿用紙じゃないとだめ!」という規則はありません。
極端な話、「白い紙」で「印刷のサイズ」がキチンと合っていれば、用紙はどんなメーカーのどんな紙でも使えるはずです。
、、、ですが、無責任な事は言えないので、もし不安なら
必ず出版社の担当者に確認してください。
あまりにも破れそうな薄い紙や、色のついた用紙とか、変わった素材の用紙は印刷に不向きな場合もありますので無茶は自己責任でお願いいたします。
漫画家さんの中にはあえて変わった絵の表現をする為に変わった素材の紙を使う方もいますが、この紙は使ってもいいのかな?と不安な場合は自分の担当者(出版社の方)に聞くか、なるべくは使わない方が無難です。
ただ基本は↓
-
- 「無地の白い用紙」
- 「商業用のサイズ(B4)」
- 「丈夫な紙」
であれば、漫画原稿用紙として使えます。
私の使ってるKMKケント紙も白い無地のB4用紙なので。
【漫画専用】原稿用紙の「断ち切り線」には注意して!
ただし、注意するのは
原稿用紙には出版社規定の「断ち切り線」という原稿用紙の印刷できる範囲を指定する長さ(ここまでしか絵は印刷されないですよー。)という規定の範囲があります。↓↓
「断ち切り線」とはコレ↓
最初に紹介したアイシーなどの原稿用紙には、
その断ち切り線がはじめから、ちゃんとわかりやすく青色のラインで原稿用紙に印刷されてあるので、
アイシーなどのマンガ専用の原稿用紙はそれに沿って分かりやすく絵を描けるのです。
逆に↓
私の使っているKMKケント紙は「白色無地の原稿用紙」なので、
自分で断ち切り線を計って、自分で断ち切り線を描いてから、絵を入れていきます。
なので、「断ち切り線が最初からあった方が分かりやすくていい!」という方はアイシーなどの漫画用の原稿用紙を使うのが1番安心ですね。
【漫画の描き方➂道具】「下書き」はシャーペンでも鉛筆でも良い。が、「芯の濃さ」に注意して描くこと!
↑原稿用紙に下書きするときは上の画像のシャーペンと0.5のB芯を使ってます。
「イラストや漫画の下書き絵」を描く時は、
基本的にシャーペンでもえんぴつでも良いです。消しゴムで消せれば。
中には「青色のシャーペン芯」で下書きをする人もいます。
なぜ青色の芯かというと、薄めの青色の線は印刷にほとんど出ません(印刷に出にくい)ので、
インクでペン入れした後も、普通の黒いシャー芯の下書きと違い、青色の線の下書きは消さずに残しても印刷されません(印刷に出にくい)
→下書きを消す手間が省けるということ。
ただ、濃すぎる青色だと印刷されてしまうかもしれないので注意。
そのあたりは自分の好みですね。
「イラストや漫画の描き方」で注意するのは【シャーペンの芯の濃さ】
原稿用紙に描いた下書き絵は基本的にペン入れが終わったら消します。
ですがHや2H以下の薄いシャー芯を使って下書きをしてしまうと、芯の色が薄いので無意識に筆圧が強くなったり、濃く描こうとガシガシと強めに描きこんだりしてしまいます。
そうすると強い筆圧のせいで原稿用紙に「線のヘコみ(筆跡のミゾ)」が多数できてしまいます。
そのヘコみはベタや仕上げのムラになったり、汚れがミゾに溜まってしまったりと原稿用紙の汚れに繋がってしまいます。
こういう筆跡ミゾです↓(一回ついたら取れません)
なので下書き絵による筆圧のヘコみができないようになるべく濃いめの芯を使って下書きしています。
濃いめの芯ならば、そこまで力を加えずに絵が描けるので
下書きを消した後も筆圧による原稿用紙の筆跡ミゾがつかず、綺麗な原稿用紙を保てます。
自分の筆圧に合わせて、芯の濃さを選ぶと良いですね。
【漫画の描き方道具④】「漫画インク」は基本、黒いインクを使います。
下書きが終わると、ペン入れ(下書きの上から描く清書の絵)をします。
下書きの上からインクを使い、清書していきます。
基本的に「漫画の絵」はカラーページ以外は黒いインクしか使いません。
漫画のインクも原稿用紙と同じく、このメーカーを使いなさい!という「ルール」はない。
黒色で描ければ、墨や墨汁を使っても大丈夫。
ただ、薄すぎると印刷されないので、余程の表現の意図がないかぎり、普通に【漫画用のインク】を使った方が無難です。
漫画用のインクは何種類もありますが、よく聞くのは「PILOTの証券用インク」です。
特に漫画用のインクではないですが、多くの人がコレ使ってます。(バク○マンでも描かれてたような)↓
私は下の写真の漫画インクを使ってます。↓↓
「純黒」との言葉通り、黒ビカリするほど黒濃度が高いインクなので、これでペン入れした絵は黒色が強く引き締まって見えます。
反面、インク濃度が高いので、すぐ乾いたり粘性が強いのでペン先が多少詰まりやすい。(これも好みですね。)
【漫画の描き方道具⑤】ペン入れ(仕上げの絵)は「つけペン」と「インク」で描く。
↑これがペン入れに使用する『ペン先』です
これを「専用のペン軸」に差し込んで使います。
↑『ペン先』は何種類かあり、キャラの人物用や背景用など描く用途で使い分けます。
これが「専用のペン軸」↓このペン軸に使いたい「ペン先」を差し込んで使います。
ペン先をペン軸に差し込んだら、あとはインクにペン先をひたして紙に描いていきます。
ぴゅーーーーと
ペン先は何種類もあるといいましたが、
これはその中の1つで「Gペン(ジーペン)」というペン先です。
「太めの線から細い線まで」このGペン1つで描画できるので、特に人物キャラクターのペン入れに使用する人が多いです。
※漫画を描くには色んなペンを使いますが、もちろん「絵を描く技術」も練習しないといけません!
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どうすれば【漫画やイラストが上手くなるのか?】を知りたい人はぜひ読んでみて↓
【漫画の描き方道具⑥】絵のペン入れが終わったら、下書きを消そう!
漫画を描く工程をシンプルに説明すると↓↓
- 原稿用紙に下書きをする
- 下書きの上からインクでペン入れをする
- ペン入れが終わったら、下書きを消す
- ベタや修正をする
- トーンをはったり、仕上げをして完成
コレが漫画原稿を描く手順です。
3番のペン入れが終わったら、下書きを消します
【漫画の下書き】を消す道具は【ねりゴム】(ねり消し)と呼ばれる消しゴム。
ねり消しと聞くと、小学生の頃、消しゴムのカスをこねてこねて作ったあの黒いヤツを連想しますが、
商品としてはこういうものです↓↓
2つとも「ねりゴム」または「ねり消し」と呼ばれる消しゴムの一種です。
これをこねてこねて柔らかくして、丸めてから鉛筆やシャーペンで描いた下書きを消します。
最初は白いねり消しですが、下書き絵を消していくうちに芯の色を吸収して真っ黒になっていきます。
コレは↑私が2〜3年使い続けているねり消しです。
真っ黒ですが、ちゃんと下書きは消えますし、原稿用紙が汚くなることはまったくありません!(臭そうだけどね、、)
こんな感じで柔らかくて、粘着性もそれほど無いですね。(一個100円くらいで買えます。)
【道具の疑問】「漫画の下書き」をなぜ「ねりゴム」で消すのか?
結論。普通の消しゴムは「消す力」が強い!
ペン入れの後に下書きを消すと、ペン入れしたインクの線画まで薄くなってしまいやすいのです!
下の画像は↓同じインクのペンの線を
A「ねり消し」とB「普通の消しゴム」で同じ回数こすった後のものです。
Bのインクの方が薄くなってるのわかりますか?
リアルだとハッキリ、Bのインクが薄くなってるのが分かります!
ねり消しは「消す力」がほどよく弱い。「漫画のインク」が薄くなりにくい!
なので、下書きを消すときは普通の消しゴムより、ねり消しを使ってます。
また私の場合は下書きの説明で前述したように、硬い芯(Hや2H)ではなく、濃い柔らかい芯(Bや2B)を使っているので、
ねり消しでも比較的簡単に下書きは消えてくれます。
ただ、筆圧が強くて下書きが濃くなる人は、ねり消しだと完全に消すのに何回もコスる必要がありますので普通の消しゴムの方がしっかり消えます。が、、
その場合はペン入れのインクが薄くならないようご注意してください!
特に【絵が下手、苦手】という人は消しゴムをよく使ってしまいますが、消せば消すほど原稿用紙は傷んでいきます!
一番いいのは「絵が下手を卒業すること」
※【絵が下手を治したい!!】って人はコレ読んでみて↓
漫画を描くための「メインツール」はこの5つで十分!
- 原稿用紙
- 下書きの道具(シャーペン、鉛筆)
- インク
- つけペン(ペン軸&ペン先)
- ねり消し
ここで1つおさらい!
下のyoutube動画は実際に私が原稿用紙にキャラクターのペン入れをしている風景です。
【ペン入れ】ってどうするの??と気になる人はよろしければご覧ください↓↓
文章の続きを読みたい人は動画をスッ飛ばしてOK!
はい!!では
この先は漫画原稿を仕上げるために必要なサブツール的画材アイテムを紹介します。
【漫画の描き方道具⑦】スクリーントーンはマンガの「色つけ役」
漫画を読む方なら分かると思います。
漫画の原稿はインクの白黒原稿の上から、グレーの中間色をプラスするためにスクリーントーンというシール状のシートを貼ります。
コレがスクリーントーンです↓↓
インクの線画ではない、色がついている部分は全てスクリーントーンがはりつけてあります!
白黒しかない線画だけの原稿に、このスクリーントーンが入るだけでかなり表現や見た目の華やかさ立体感が生まれます!
スクリーントーン(以下トーン)は原稿用紙のメーカーで紹介したアイシーやデリーターなどのメーカーから膨大な種類のトーンが作られています。
↑コレは単色のトーンです。均一な色をつけたい時に貼ります。『アミ』トーンとも呼ばれます。(呼び方は人によって違う場合あり)
↑キラキラトーン。感情の起伏を描く時に使ったりします。
↑斜線トーン。ガラス窓などの透過率の高いガラス素材の表現に用いたりします。(応用は人それぞれ)
紹介したトーンはコレだけですが、他に様々な種類のトーンが300〜500種類くらいはあります。
【漫画の描き方⑧】スクリーントーンを貼る道具たち
↑ペーパーカッター(ペンナイフ)
これでトーンをカットします。原稿の貼りたいイラストの部分に合わせて好きな形に切り取ります。
ふつうのカッターよりもコンパクトなので、細かい作業に適したペンカッターです。
↑トーンスティック
このヘラのようなスティックでトーンをはり、原稿用紙に定着させます。
↑トーンイレイザー
スクリーントーンを消したり、ぼやかしたりするときに使います。トーン用の消しゴムですね。
雲のトーンをつくるときにボヤーッとした雲の感じをだすのに使えたりもします。
【漫画の描き方道具⑨】「マスキングテープ」で線の「はみ出し」を防げ!
マスキングテープはインクがついてほしくない部分や線が入ると困る箇所にマスク(保護)をするために貼るテープです。
使い方はこんな感じ↓
↑インクがついてほしくない場所を決める。
↑インクがついてほしくない場所にマスキングテープが残るようにカットして、インクで描きたい部分のテープは剥がします。
↑あとはマスキングテープの上から、線画を描きます。描き終わったら、テープを剥がします。
出来ました!!↑インクがついてほしくない場所だけ綺麗に白く残っています。
細かい場所のスピード線や、線がついてほしくない箇所が細かく、いちいち避けながら描くのが難しい場合にマスキングテープを使用します。
これなら修正液を使わずにすみます!
【漫画の描き方道具⑩】黒塗り(ベタ)用の【極太マッキー】ペン
キャラクターの黒髪の色を塗るときや、イラスト絵の大きな面積を塗りつぶしたりするときに便利です。
細いマジックで広い面積を塗りつぶそうとすると、時間がかかりすぎる上に、塗りムラもかなり目立ちます。この極太マッキーなら数回往復するだけでかなりの広範囲を塗りつぶせます!↓↓
ためしに、普通のマッキーと比べてみました。
一目瞭然!!右の普通のマッキーも太いっちゃ太いんですが、、、左の極太マッキーがはるかに太すぎるので普通マッキーが小さく見えます。
ちなみに普通タイプの細マッキーと比べると、、↓
広範囲のベタ作業には頼もしい太さです。
【漫画の描き方道具⑫】「羽根ブラシ」は原稿を綺麗にするために絶対必要!
はい、コレ。
漫画を描く人以外は使用目的がわからない人が多い。
漫画を描かない友人には
「漫画家の机に置く飾り?」ときかれました。
違います。
羽根ブラシは「消しカスはらい」の漫画道具。
ペン入れの前の下書き段階ではねり消しを使わず、
普通の消しゴムで下書き絵を消したり描いたりするので、消しカスが大量に発生します。
普通の人は手で払いますよね?
原稿用紙の上に散らばった大量の消しカスを素手ではらうのはよくありません!!
手の平には汗や皮脂汚れ、インク汚れが見えにくいですが、結っ構ついてます!
その手で何回も原稿用紙を払い続けると、目に見えない皮脂汚れや汗が原稿用紙に付着し、インクをはじいたり、にじませたり、消しゴムで消えない油汚れが細かく着くことがよくあります!
「この汚れ、なんで消しゴムで消えねぇんだよーーっ!!」って汚れ、たまにありませんか??
だいたい手の皮脂や油汚れがのびて付いていたりします。
イラストや漫画絵の「消しカス」は羽根ブラシではらいます!
原稿用紙を綺麗に仕上げるのも、作画技術の1つです。
また、自分の原稿用紙ならば汚れても自己責任ですが、例えばアシスタント先の先生の大事な原稿だったら、、、
プロの作家さんの生原稿に、、例えば大事なコマのキャラクターの顔のド真ん中に消えない汚れをつけてしまったら、、、、下手すれば描き直し、、という事もあります。それが大事なコマであればあるほど、、、恐怖ですよ。
言い逃れできません
修正液で消えますが、失敗は消えません。
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「漫画原稿」を丁寧に扱うことも「才能」のひとつ!
そういう細かな部分を丁寧に綺麗に仕上げられる。
画力うんぬんの前の大事なコトですね
原稿用紙を大切に扱う、少しでも綺麗な原稿を完成させる。
日頃から実践していないと、とんでもない大失敗をぶちかますこともあります。
「原稿を綺麗に仕上げる」
「かっこいいキャラを描く」と同じくらい大切なことです。
【漫画の描き方⑬】定規(じょうぎ)の画材道具の裏ワザ教えます!
漫画やイラストを描く上で外せない画材動画です!
特に漫画の背景作画、建物や直線的なアイテムを描く時は絶対に必要不可欠なものです。
みなさんがよく見るのは真っ直ぐストレートのこういった定規だと思います。
【漫画道具】実際に私が使っている「定規」はこの2つ↓
①は【下書き用の定規】です。
上側の①の定規はいたって普通の定規です。漫画用とかではありません。
背景の下書きのときに使用する定規です。
コレは本当に普通の定規なのであえて説明することは特に無し。(文房具屋さんで普通に買えるものです。)
はい!では②の定規、なんか付いてますよね。
なんか、お金的なものが、、
はい。1円玉です。
漫画やイラストを仕事にしてる方や、ずっとアナログ原稿で描いてる方は当然知っていると思います。
もちろん、コレ、1円玉がデフォルトで貼り付いた状態でお店で売られているわけはありません。
自分でセロハンテープで貼り付けました。
【漫画道具の疑問】なんで定規に1円玉を貼ってるか?
ちなみにこの1円玉定規は下書きではなく、背景の【ペン入れ】で使用する定規です。
背景も人物絵と同様に、インクと付けペンでペン入れ(下書きの上から清書)をしていきますよね?
そして、シャーペンと違い、インクは「液体」です。
ボールペンやサインペンと違い、
このインクを付けペンに含ませた裸の状態で使用するのが、付けペンです↓↓こんな感じ
では。普通の1円玉の無い定規を使い、直線のペン入れをしてみましょう!
普通の定規でインク付けペンを使い、直線をひくと、、、こうなります。
びよーーーーん、、、
はい。インクが大変なことになりました。
なぜこうなるか?だいたい想像つきますよね?
「漫画インクは液体」なので、定規の下のスキマに入りこむから要注意!
表面張力?とか毛細管現象みたいなイメージ?(違うかも、、)、
よく下敷きの上に飲み物こぼした時に、液体が一気に下敷きの下にバーーッと入りこんで広がる、あの感じです。(わかるかな、、)
とにかく、普通の定規でペン入れをしてしまうと、かなりの確率でこの事故をやらかします。(1度やってみるとわかりますよ。)
【漫画の描き方注意点】1円玉を付けて原稿を守れ!!
1円玉をつけるとどういう状態になるか?
横から断面図をみるとこんな感じ↓↓
1円玉を貼り付けることで紙と定規のスキマがだいぶ広がりました。
このように定規を紙に密着させないことで、インクがスキマに滑り込むことを防いでくれます!!
ちなみに定規の片側ってナナメ(斜面)になってますよね?
【漫画道具のコツ】1円玉はA面ではなく、B面に貼ること!
上の絵は定規の断面図です。
1円玉を貼るときは、下面である【B面】に1円玉を貼りましょう!
もし【A面】に貼ってしまうと、、、↓↓
上の絵みたくA面に貼ると、付けペンのインクがナナメの斜面を伝って、下方向に落ちやすくなります。↓↓こんな感じ
1円玉を付けない時よりは安全ですが、それでもインクが下方向に溜まっている状態は危ないです。
なので、下の絵のようにB面を下に向け、B面に1円玉を貼ります↓↓
こうすると、、
ペン入れしても、インクは表面張力的な感じでナナメの斜面を伝って、上方向にインクが溜まってくれます。
、、ので、下にインクがこぼれる事故がだいぶ少なくなります!
【漫画道具のコツ】1円玉をつけるメリットがもう1つ!
『インクが下に入り込まない』のもメリットですが、もう1つメリットがあります。
定規でペン入れをしても、普通の定規だインク線が乾かない内に線の上から定規をこすってしまうと、、、↓↓こうなります
インクが乾いてない線の上をこすり、せっかく綺麗に引いた線が、、うああああわーーーーーっ、、、ってことがよくやるミスです。
テンション落ちますよね、、、これ。
かと言って、いちいち何本かの線をペン入れするたびに小まめにドライヤーで乾かしていたら手間がかかり過ぎます!
でも1円玉定規であれば、、
するするーーーっと、
乾いていないインク線の上をいくらこすっても、線は汚くなりません。
当然です!1円玉のおかげで定規は浮いているので、原稿用紙をこすることはないですから!!
ただ、1円玉の部分は用紙に接触しているので、その部分だけは避けるようにすれば大丈夫です!!このように1円玉定規には手間をはぶき、原稿を綺麗に保ち、ペン入れできるメリットがあります。
1度お試しあれ!
【漫画の描き方ワンポイント!】定規(道具)の手入れはこまめに!
ただ、1円玉を付けた定規でも、ペン入れを連続して描いていくと徐々にインクが定規に溜まっていく(付着していく)ので、定規にインクが付いてきたなーと思った時は、
そのつど、ティッシュで拭き取りながらペン入れをする癖をつけます!
上方向にちゃんとインクが溜まっていれば、インクが下に落ちて入り込むことは少ないですが、逆に手にドバッと付いて、手から原稿に汚れが移る事故もあります。
1円玉をつけることで、快適に定規のペン入れはできますが、こまめに定規を綺麗に保ちながらペン入れしていくのが大切です。
特に背景のペン入れは平気で2〜3時間ずーーっと描きっぱなしという仕事なので、気づいた時に道具を手入れしつつ、原稿を汚さない丁寧な仕事を心がけると綺麗な原稿の仕上がりにも繋がります!
【漫画道具の疑問】定規に貼るのは、1円玉しかダメなの?
1円玉にしたのは、1番小さい硬貨だからです。
大きいとそれだけ原稿用紙に触れる面積が大きいので、硬貨が大きければ大きいほど、
ペン入れするときに、定規の上から確認するべき「下書きの線」が硬貨で隠れて見えにくくなるので、より小さい1円玉が良いです。
1円玉より小さい硬貨みたいなものがあれば、別にお金じゃなくても構いません。
丸型の薄い磁石や丸型の小さな電池でも代用できるかもです!
【漫画の描き方道具⑭】絵をミスった時の「修正液」はホワイトと呼ぶ。
これは「修正液」です。
漫画やイラストの仕事では「ホワイト」と呼ぶこともあります。
「ホワイトしておいて!」と指示されたら、
それは「修正液で消して」という意味です。
この修正液(ホワイト)は
消しゴムで消せない「インクの汚れや間違った線画」などを消すときに、
この修正液(ホワイト)がおすすめ↓
↑↑イラストや漫画の世界で、
特に【漫画を描いている人】におすすめなのが、この『ミスノン』という修正液です。
↑中を見てみるとキャップに平筆のような筆先が付いているのが特徴です。
この平筆を使って修正液を塗り、絵を修正していくように使用します。
筆先が平たくなっているので、この角張った部分を利用して細かい部分も塗りやすく直していくことができます。
またこのミスノンは渇きがとても速いので、間違った部分にちょこちょこっと塗っても、すぐに乾いてくれるので「修正」という面ではとても重宝するのでおすすめ!
↓↓次に紹介する修正液がこの【ペンホワイト】というものです。
↑これは実際に『私が使っている修正液』です。
これはミスノンとは少し形状が違い、キャップが『スポイト状』になっています。
そのスポイトで中の修正液を吸い出して使うようになっています↓↓
この【ペンホワイト】は 【ミスノン】よりもさらにシャバシャバな『液体タイプ』の修正液です。
【使い方】としては↑↑
ブログの最初の方でに紹介した『つけペン』と呼ばれるペンに、スポイトで修正液を垂らします。
その『つけペン』を利用して『白い線を引いていく』ような感じで修正するタイプの修正液です↓↓
このように『つけペン』にインクをのせて使用することで、
【とても細かいところ】を修正したり、【幅の狭い部分にホワイトを描きたい】ときにとてもおすすめです。
また『修正する以外』でも、
【白い線をプラスしたいとき】でも、このように黒い線画と同じような感じで『白い線を描く』ことができます。
この『白い線画』を応用して、
「髪の白いツヤ(テカリ)」を描くこともできますし、
洋服のシワを光らせたり、シワのハイライトを表現する時にも使えたりします。
今回紹介した2つの修正液【ミスノン】と【ペンホワイト】は、
その時々の「絵の修正部分の種類」によって使い分けるといいかもしれません
- 【ミスノン】は「大きい修正部分」に対してたっぷり使えるような『平筆タイプ』
- 【ペンホワイト】はつけペンを利用するので、とても細かい作業や、
緻密な修正をしたい時にとても効果を発揮してくれる『ペンタイプ』です。
この【修正液】というのは漫画やイラストを描く上では「決して欠かせないアイテム」です。
インクは消しゴムでは消えないので、こういう風に修正液を使って修正するしかありません。
なので、修正液(ホワイト)と呼ばれるアイテムは持っていても損はないと思います。
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【漫画の描き方道具⑮】テンプレート定規(特殊な定規)
これは【テンプレート定規】と呼ばれる『特殊な定規』です。
上で紹介した「普通の定規」とは違い、
この「テンプレート」と呼ばれる定規は「決まった形や決まった角度カーブなどを描きたい。」
というときに使う『定規』です。
↑↑こちらの「テンプレート」は卵のような楕円形のテンプレートです。
このテンプレートの他にも、いろんな形状の楕円形のテンプレートがあるので
「自分が書きたいと思う楕円形の穴」に合わせて
いろいろな大きさの【楕円形】が書けるような定規です。
↑↑こちらは【カーブライン】のテンプレート定規です。
特にカーブというのは、その時その時で描きたい『角度』『曲がり具合』などがバラバラだと思います。
なのでこのように、上から下までちょっとずつカーブの形状が変わっていくようなテンプレートを使うと、
『自分が描きたい角度のカーブ』に合わせてきれいなカーブラインを描くことができます。
この【カーブ】テンプレートと似たようなものが下↓↓の雲形定規です。
これもカーブ定規と大体用途は同じなのですが、
多数の【カーブの種類、カーブの小ささ、カーブの曲がり具合】を1つの定規の中に凝縮したようなものがこの【雲形定規】です↓↓
自分の描きたい角度や書きたいと思う下書きに合わせて、この定規を当てはめ書いていくような感じです。
この定規のいろんな部分が様々な角度や曲がり具合にフィットしてくれるので、この定規1つで大体のカーブに合わせて線を引くことができます。
【漫画の描き方道具⑯】筆ペンは「ペンてる極細タイプ」がおすすめ!
↑これは【筆ペン】です。
私がよく使うのは「ぺんてる」というメーカーの『極細タイプの筆ペン』をよく使います。
どういう時に使うかというと、
主に、絵を黒く塗りつぶす【ベタ】と呼ばれる作業の時に使ったりします↓
また筆ペンというのは、
「筆先」がとても鋭く細かい作業が出来ますが、逆に「筆全体」を使うとドッシリとした線も描けるので、
いわば0から10のいろんな太さの線を「筆ペン1本だけ」で再現することができます↓
写真のように「極細の線から太い線」もこの筆ペンひとつで描くことができるので
「絵を描く」あらゆる場面で工夫して使えば、いろんな絵に応用して線を使い分けて描くことができます。
絵を塗りつぶす『ベタ』だけではなく、筆ペンの先はとても鋭く尖っているので、
その形を生かして【髪のツヤ】を書くのにも使えます↓↓
このメリハリの効いた【細い】【太い】両極端の線を描けるので、
普通のつけペンなどでは描けない『勢いのある絵や勢いのある線』を描きたいときに
また、『ダイナミックかつ繊細な絵や線』を描きたいときに【筆ペン】を使う方もいます。
【漫画の描き方道具⑰】ミリペン(コピックマルチライナー)は最強のペン!
↑これは【ミリペン】と呼ばれるペンの1種です。
ペン先がとても『固い質感』なので、
筆ペンとは違って、極細から極太までいろんな太さを描くようなペンではなく、
【均一な線をかけるタイプのペン】です。
なので、【ミリペン】にはいろいろな『線の太さ』の種類があります。
コピックのマルチライナー(ミリペンの一種)では、『0.03ミリから上は1ミリ』のような太い線まで種類があります。
なので『均一な線』を描きたいときに、それぞれの線の太さに合わせてペンの太さを選び、
使い分けて均一な線を描いたりします。
↑↑線が「均一」に描けるので、「力加減」で線の【太さ】が変わったりしません。
なので「筆圧の強い人」も「弱い人」も関係なく、均一な線が引けます。
↑なのでこういった【ミリペン】と呼ばれるペンは、『建物背景やメカ、人工物』といった無機質なもの、線の強弱をあまり出したくないようなものを描く時の描写にとても役立ちます。
【漫画の描き方⑱】パース定規は背景を描くときの画材道具!
↑これが最後のアイテムです。
これは【パース定規】という特殊な定規の1つです。
主な「使い方」としては、【建築物】等を描くときにおすすめです。
建物などを書くときは
必ず下↓↓の写真のように、【パース】と呼ばれる「建物の遠近感の基準線」をとらえて描く方法を取ります。
よく「パース技法」と呼ばれたりします。
この【パース】というのは、
建物を書く上で「建物の遠近感のズレ」をなくしたりするために必要な描き方です。
例えば下のように「家」を書くとき
必ずこの家の「面」には【パース】→簡単に言うと『建物の見え方の構造ライン』というのが生まれます↓↓
↑このパースというのは、簡潔に言うと、
「建物の一番上の線」と「建物の一番下の線」の延長線上が「交わる部分」にできる【消失点】を元に考えます。
この【消失点から放射状に生まれる傾き】が
この建物のパースとなります。
この家の【パース】は、
全てこの「消失点を基準にして」描くことで建物のズレがなくなります
ただ、↑↑上のイラストではパース定規を使わずとも、
【消失点】が絵の近くにあるので、普通の定規でもかけます。
しかし、下↓↓の絵の場合に普通の定規では少し描きにくくなってしまいます。
それが次の例です↓↓
はい。この建物は最初の「家」と違い、
パースが生まれる「面の傾き」が「最初の家」よりも【弱い】ですよね。
「建物の一番上の線」と「建物の一番下の線」が【平行】に近くなっているので、
先ほど説明した【消失点】が
「ものすごく遠い位置」になってしまいます。
こうなると「消失点」が遠すぎるため↓↓
こういう場合に役立つのが【パース定規】です↓
文章だけでは分かりにくいかもしれませんが、、、、↓↓
使い方は至って簡単です。
この【パース定規】には
横に6段に別れて、左側から放射状に線が印刷されています。
そしてその段ごとの線は右側に行くに従って、
「線の放射角度」が少しずつ変わっています。
この角度の違いを「家の絵」のパースに当てはめることができます。
どう使うかというと、
このパース定規に印刷されている線と
「家の絵」の1番上の線と1番下の線に
ピタッと当てはまる部分に定規をおくだけ↓↓
(※必ずしも1番上と1番下の線でなくても良いです。どこかの線2本でも大丈夫ですが、分かりやすいのは1番上と1番上の線から割り出すのが分かりやすいです。)
こうすることによって【消失点をとらずとも】このパース定規に印刷されている線に合う部分に
「家の絵」を重ねることで、
このパース定規が重なった部分の段の放射線が、
この家の「パースの基準線」となります。
後はその基準となる線に沿って、定規を動かしていけばパースをとることができます。
(ただ、、文章ではとても伝えにくい使い方なので、実際に使ってみると分かりやすいかと思います。)
この【パース定規】というのはどうしても必要な画材というよりも、、
こういった『パースの消失点』を取りにくい建物などを描くときに、「便利になるよ!」という感じなので無理して買う必要はありません。
「どうしても欲しい!」という方は試してみてはどうでしょうか。
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今回紹介した「漫画の道具」は私個人のおすすめであり、絶対ではありません!
もっと使いやすい画材があるかもしれないし、私の知らない便利な道具もまだまだあります。
ただ、コレだけあれば漫画やイラスト絵を描き始める「スタートライン」として
【必要最低限のプロの道具】としては十分です!
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